コラム

シロアリを予防する方法と駆除のポイント

こんにちは!

地元豊橋、豊川で増改築リフォーム専門店を営んでいるありがとうの家です。

建物の床下などに潜み、木材を食べて建物を傷めてしまうシロアリは、木造に限らずすべての建物で発生する可能性があります。

 

これは、RC造や鉄骨造など、どのような建物にも木材が使われているからです。

今回は、このシロアリを予防する方法と、駆除を行う際のポイントについてご紹介します。

 

 

1.シロアリを予防する方法

シロアリを予防するためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

ここでは、シロアリを予防するための方法についてご紹介します。

1-1.建物の周りに木材などを置かない

シロアリは、木材やダンボールなどが好物のため、これらが豊富にある場所には大群でやってきます。

とくに、これらが雨などに濡れて湿ると、さらにシロアリが好む状態になってしまいます。

シロアリは、暗くて風通しの悪い、ジメジメした環境を好みます。

このため、換気口や通気口の前には植木などを置かないようにし、基礎周りの日当たりや風通しを保つようにしましょう。

建物の周りにこのようなものを置いている場合には、なるべく早く撤去するのが望ましいです。

1-2.雨漏りはなるべく早く修理する

雨漏りを放置すると木材が腐り、シロアリが繁殖しやすい環境となってしまうため、雨漏りを発見した場合には、なるべく早く修理することが大切です。

雨漏りが発生すると、水が垂れてくるだけでなく、天井のシミや室内のカビ臭さなども出てきます。

このような兆候がある場合には、プロに依頼して屋根や外壁、室内を確認してもらい、雨漏りの原因となっている箇所を修理するようにしましょう。

1-3.防除剤や木材防腐剤をまく

シロアリの駆除と予防効果のある防除剤と、木材の腐敗を防止するための木材防腐剤をまくのもシロアリ対策の一つです。

 

 

 

 

これらはホームセンターなどで購入できるため、自分で行うこともできますが、多くは効果の持続期間が3か月〜半年ほどと短いです。

このため、効果を長く維持させるためには、プロへ依頼する場合よりも、さらにこまめな散布が必要となります。

また、床下へ入ったり、効果的な場所を見極めたりする必要があるほか、作業時の適切な装備や散布方法などの知識も必要となります。

さらに、ほこりや床下のカビを吸い込むと、人体にも悪影響を及ぼします。

しっかりとした効果を、長期的に持続させたい場合には、プロに依頼するのがおすすめです。

2.シロアリ駆除の方法

シロアリが発生してしまった場合には、専用の防除剤を散布するバリア工法や、ベイト剤という毒エサを使うベイト工法によって駆除します。

バリア工法には即効性がありますが、人体への影響がまったくないとはいえないため、アレルギー体質の方などには不向きです。

ただし、プロに依頼する場合、防除剤の散布前に薬剤がかからないよう必要な箇所を養生してもらえるので、建物が汚れてしまう心配はありません。

さらに、事前の調査が不要な業者もあり、1日で作業を完了させることもできるため、あまり時間が取れない場合でも依頼しやすい方法です。

一方で、ベイト工法は効果が出るまでに時間がかかりますが、人体への影響がないため、子どもやペットがいる場合にはおすすめです。

3.シロアリ駆除の費用

シロアリの駆除にかかる費用を、愛知県豊橋市を例にしてみてみると、50平米で50,000円~150,000円と業者によって差があります。

この費用は、作業を行う場所の平米数(m²)で決まるため、依頼する際にはできるだけ正確に面積を伝えるようにしましょう。

また、一般薬剤と天然系薬剤といった、使う薬剤の種類によっても費用は異なります。

さらに、バリア工法よりもベイト工法の方が費用が高く、ベイト工法はバリア工法のおおむね2倍の費用となります。

4.シロアリ駆除を依頼するときのポイント

小さなシロアリも、集団になると建物に重大な被害をもたらします。

シロアリの発生に気づいたら、なるべく早く駆除を行い、被害を拡大させないようにしましょう。

また、子どもやペットがいる場合には、安全性の高い工法や薬剤を選ぶことが大切です。

シロアリの駆除では、費用や即効性だけでなく、安全性や匂い、周辺環境も考慮する必要があります。

なお、バリア工法では5年間の保証や、無料点検の有無にも注意して検討するとよいでしょう。

5.シロアリがいるかどうかを確認する方法

シロアリがいるかどうかを確認する方法の一つに、蟻道があります。

蟻道は、土でできた細長い道で、湿気の多い水周りや床下などにつくられることが多く、これを崩してシロアリがいるかどうかを確認します。

他にも、壁や柱を叩いたときに中が空洞になっているような音がする場合や、床がきしむ場合にもシロアリがいる可能性が高いです。

また、シロアリの羽アリがいる場合も要注意です。

羽アリの移動距離は短く、最長で数百メートルほどしか移動しません。

このため、羽アリがたくさんいるような場合には、近くに巣がある可能性が高いといえます。

羽アリがいなくても、羽がたくさん落ちている場合には、近くに巣がある可能性があります。

さらに、シロアリを捕食するクロアリは、シロアリを狙ってやってくるため、クロアリがいる場合にもシロアリが繁殖している可能性が高いでしょう。

6.シロアリ以外のプロに頼める害虫・害獣駆除

プロに頼める害虫駆除はシロアリだけではなく、ゴキブリやダニ、ネズミなどの駆除も依頼できます。

他にも、ハトやカラスなどの鳥類の駆除も依頼でき、大型から小型まで幅広く対応している業者もあります。

さまざまな生物の、あらゆる生態を熟知した上で作業をしてもらえるので、自分で行うよりもより効果的な駆除が可能です。

7.まとめ

シロアリの繁殖を予防するためには、建物の周りにシロアリの好物である木材などを置かないようにします。

また、シロアリの好む湿気の多い環境をつくらないために、雨漏りが起こったらなるべく早く修理しましょう。

防除剤や木材防腐剤をまくのも有効で、自分で行うことも可能ですが、プロに依頼することでより効果的にまくことができ、効果も長く続きます。

それでもシロアリが発生してしまった場合には、専用の防除剤を散布するバリア工法や、毒エサを使うベイト工法によって駆除します。

それぞれの工法にメリットとデメリットがあるため、費用や即効性、安全性などを総合的にみて決めるようにしましょう。

(株)ありがとうの家 代表 塩川昌志(二級建築士)