コラム
ウッドデッキの撤去費用と手入れが簡単なリウッドデッキとは?
こんにちは。
地元豊橋、豊川で増改築リフォーム専門店を営んでいるありがとうの家です。
傷んできたウッドデッキを撤去する場合には、どのような方法があり、費用はどれぐらいかかるのでしょうか。
また、手入れが簡単で長持ちする、リウッドデッキについても詳しくご紹介します。
1.ウッドデッキの撤去方法と費用
ウッドデッキを撤去する場合の方法と、その費用について詳しく解説します。
1-1.業者に依頼する場合
ウッドデッキの撤去を業者へ依頼する場合にかかる費用は、30,000円〜100,000円程度です。
価格に大きな幅があるのは、ウッドデッキの大きさはもちろん、業者によっても大きく価格が異なるためです。
また、廃材を運ぶためのトラックが、現場の近くに停められるかなどによっても料金は異なります。
なお、この料金の内訳は、基本料金、人件費、出張費、廃材の処分料金、追加料金などです。
追加料金は、廃材を運ぶトラックが現場近くに停められず、廃材をトラックまで人力で運ぶ必要があるときなどに発生します。
これらの料金は、業者によって撤去費用一式とまとめている場合があり、この場合、あとから廃材の処分料金などを追加で請求されることがあります。
このため、見積もりを出してもらう場合には、現場をしっかり確認してもらった上で、細かな内訳も教えてもらうようにしましょう。
1-2.自分で撤去する場合
自分でウッドデッキを撤去する場合に、特別な許可は不要ですが、電動ノコギリやバール、電動ドライバーなどが必要です。
費用の相場は10,000円〜30,000円と、業者に依頼する場合と比べて安く抑えられますが、大きなウッドデッキでは大変な作業となります。
なお撤去後の廃材の中で、木材やネジ、釘などは、自治体によっては家庭ごみとして処分できます。
しかし、ウッドデッキを支えているコンクリートなどは、専門の業者に依頼しての処分が必要です。
2.手入れが簡単で長持ちのリウッドデッキとは
リウッドデッキとは、YKK AP株式会社が販売する「リウッドデッキ200」という、人工木でできたウッドデッキのことです。
このウッドデッキに使われているリウッド(再生木)は、木の粉とポリプロピレンというプラスチックを主原料にしています。
また、天然木に近い感触をもちながらささくれがなく、ノンホルムアルデヒド商品なので、使う人の健康にも配慮されています。
3.リウッドデッキのメリット
リウッドデッキには、天然木にはないさまざまなメリットがあります。
3-1.手入れが簡単
リウッドデッキを設置するメリットの一つは手入れの簡単さで、天然木の場合に必要な防腐処理や、定期的な塗装の塗り直しが不要です。
ただし、天然木と同じようにカビが生えることはあるため、定期的な掃除は必要です。
しかしこの掃除も天然木の場合より簡単で、汚れの程度に合わせて、履き掃除や水洗いをするだけで足ります。
3-2.劣化しにくく長持ち
リウッドデッキは、劣化しにくく長持ちなのも特徴で、例えばHBの鉛筆でひっかいた場合でもほとんど跡は残りません。
ペットの爪によるひっかき傷もつきにくいため、ペットとの時間を存分に楽しむことができます。
また硬度が高いため、水に濡れることによって起こる、反りや腐食も起こりにくくなっています。
3-3.カラーが選べて色落ちしにくい
リウッドデッキは、天然木のウッドデッキに比べてカラーバリエーションが豊富です。
セピアグレイ、ウォームグレイ、レッドブラウン、ナチュラルブラウン、ホワイトブラウンの5色から選べます。
建物のイメージに合わせたウッドデッキが設置できるほか、長い期間が経っても色落ちしにくくなっています。
色あせの耐久性を調べた試験では、10年に相当する3000時間が経過しても、ほとんど色あせがありませんでした。
3-4.シロアリの被害がない
リウッドデッキは人工木でできており、シロアリが食べられないため、シロアリ被害の心配がありません。
リウッドデッキで行われた長期腐朽試験や防蟻試験によると、天然木で起こるような菌類やシロアリによる強度の低下がほとんどありませんでした。
3-5.すき間がなく物が落ちない
リウッドデッキは、デッキ材間のすき間である目地が、デッキの下まで貫通していません。
この目地の深さは1cm〜2cm程度で、例えばカードなどをすき間に落としてしまっても、落ち込んでしまう心配がありません。
またデッキの下に光が入りにくいので、雑草が生えにくいというメリットもあります。
4.リウッドデッキと天然木の比較
リウッドデッキと天然木のウッドデッキについて、価格と耐久性、真夏の表面温度を比較しました。
4-1.価格
リウッドデッキは、原料や製造に費用がかかるため、天然木でできたウッドデッキに比べて価格が高くなります。
92cm×185.1cmサイズのリウッドデッキは90,700円〜ですが、天然木でできた同程度のサイズのウッドデッキは30,000円〜です。
しかし、天然木は定期的な塗装の塗り直しが必要となるため、その分メンテナンス費用がかかります。
4-2.耐久性
天然木でできたウッドデッキの耐久性は、木の種類によって1年〜40年と幅があります。
天然木の中でも、ソフトウッドという柔らかい木は、塗装などの処理をしっかりしていないと1年〜2年しかもちません。
しかし、天然木でもウリンなどのハードウッドであれば、メンテナンスなしでも35年以上もつといわれています。
一方で、リウッドデッキで使われている人工木は、半永久的な耐久性があるというメーカーもあります。
しかし、人工木は開発されてから20年弱と歴史が浅いため、正確な耐用年数が分からず、耐用年数は10年〜20年以上といわれることもあります。
4-3.真夏の表面温度
リウッドデッキで使われている人工木は、天然木よりも真夏の表面温度が高くなるといわれることがあります。
しかし、この表面温度の違いはウッドデッキのカラーの問題で、天然木でも濃いカラーのものは、人工木と同じぐらいに表面温度が高くなります。
反対に人工木でも、薄いカラーのものであれば、表面温度の上昇を抑えることができます。
5.まとめ
ウッドデッキを撤去する場合、業者に依頼する方法と、自分で行う方法があります。
業者に依頼する場合には、見積もりの内訳までしっかりと確認し、思わぬ追加料金が発生することのないように注意しましょう。
また自分で行う場合、特別な許可は不要ですが、道具の手配や廃材の処分方法を考えておく必要があります。
なお、耐久性が高く美しい見た目が長持ちするウッドデッキとして、人工木でできたリウッドデッキがあります。
手入れが簡単でシロアリの被害がなく、価格は天然木よりも高いものの、メンテナンス費用がかかりません。
正確な耐用年数は分かっていないものの、10年〜20年以上はもつといわれています。
手入れが簡単で長持ちするウッドデッキをお探しの場合には、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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(株)ありがとうの家 代表 塩川昌志(二級建築士)