コラム
バリアフリーリフォーム。介護保険制度を利用して補助金を受けるには(豊橋リフォーム補助金)
こんにちは。
地元豊橋、豊川で増改築リフォーム専門店を営んでいるありがとうの家です。
ご家族の介護をしている方はもちろん、今はまだという方もいずれ介護が必要になることは避けがたいものです。実際に介護が始まってみると、バリアフリーではない住まいの危険性や介護のし辛さを多くの方が実感されることでしょう。
高齢化の進んでいる今の時代、介護をされる側もする側も安全で生活しやすい住まいにするために、介護リフォームを考える方が増えてきているのではないでしょうか。
リフォームにはお金がかかりますが、介護リフォームを行う上で一定の条件を満たせば、リフォームに掛かる費用に補助金を受け取ることができます。今回は、リフォームにまつわる介護保険制度の具体的な内容や適用となるリフォームの相場価格についてまとめました。
◆高齢者住宅改修費用助成制度とはどんな制度?◆
要介護者、または要支援者がバリアフリーリフォームを行う場合に、助成金を受け取ることができる制度です。受給対象の条件と助成額に関する規定は一般的に下記の通りとなっています。
・65歳以上、要介護認定で「要支援」または「要介護1~5」と認定されている
・40~64歳の場合では、特定疾病によって各受給資格を有する
・改修する住まいの住所が被保険者証の住所と同一で、要介護認定されている本人が実際に居住している
・受給最高額は18万円(工事費用20万円の9割)
お住まいの市によってはさらに細かな条件もある場合もありますので、介護リフォームの検討と同時に各自治体へ確認をするとよいでしょう。
◆介護保険が適用となるバリアフリーリフォームの例◆
高齢者住宅改修費用助成制度を利用して補助金の給付が受けられるリフォーム工事には、条件があります。どのようなバリアフリーリフォームでも補助金が下りるわけでありません。
ここでは、制度の対象となるバリアフリーリフォーム例とその相場価格をまとめました。
〇手すりの取り付け
とくに会談に手すりがない場合は、手すりの取り付けのリフォームは必要不可欠です。階段に手すりを取り付ける工事の費用の相場は5万から15万程度です。
ほかに、トイレ・廊下・玄関や庭の外階段・傾斜部に手すりを取り付ける介護リフォームも弊社では扱っております。
〇床の段差の解消
築年数が経っている住宅の場合、床に段差があることがよくあります。健康な時は何でもない段差も、足元が不自由になると転倒の危険が増し、これも優先順位が高い介護リフォームです。
段差を解消するリフォームとしては、「段差解消スロープ」を設置することで手軽に行うことができます。しかし、住まい全体に段差が多い場合は、高さのある床の高さに合わせて、低い床の上にフロアー材を増し張りして、段差を解消するリフォームがお勧めです。
フロアー材の増し張りは弊社でもよく行う工事で、床も多重張りの丈夫な床となるため、一石二鳥のリフォームです。
工事費用の相場は、段差解消スロープは1箇所2,000円程度、床重ね張り工事は6畳間で7万円程度からです。
〇開き戸から引き戸への交換
車いすを利用している場合、開き戸では開閉の時に支障があるので、引き戸への交換をすることをおすすめします。開き戸から引き戸への交換工事費用の相場は、4~10万円程度です。
〇滑り止め防止床材への変更
床が畳だったり、フローリングの素材によっては車いすの移動がし辛かったり、滑りやすく店頭の危険がある場合があります。そんなケースでは滑りにくく転んでも安全な床材にリフォームするのがよいでしょう。素材にもよりますが、6畳で10万円程度が目安です。
〇和式から洋式トイレへの変更
介護をする側もされる側も、トイレが和式ではとても大変です。和式トイレから洋式トイレへのリフォームは弊社でもよく取り扱う工事です。
和式トイレを解体して完全に様式のトイレにリフォームする場合は50万~60万円ですが、壁や天井は以前のままにして便器のみ変更の場合は40万以下に抑えられます。またメーカー在庫品や型落ちのトイレ機器を選定すると、さらに費用を抑えることも可能です。
〇補助金のほか、各自治体の助成金も併用できる場合も
ここまで、介護保険における介護リフォームの助成金制度についてをお伝えしてきましたが、それとは別に各自治体において、高齢者向け・障害者向けのリフォームに助成金制度を設けている場合があります。
それぞれの市町村によって、助成限度額や対象となるリフォームが異なるため、高齢者住宅改修費用助成制度と合わせて事前に確認しておくと、介護リフォームの費用をより抑えることができる場合があります。
もし費用が抑えられたら、その分を後回しにしていた箇所の介護リフォームも行うとよいでしょう。
◆おわりに◆
介護保険助成制度を利用して介護リフォームの補助金をもらえるということは、現状ではあまり広く知られていません。介護はすること自体にお金が掛かるものです。こうした制度を上手に活用し、介護をする側もされる側も快適な環境を作ることはとても大切です。
弊社では和式トイレを洋式トイレに変更する工事や手すりの取り付け、床の張り増しなど豊富な経験があります。介護リフォームを行う場合はケアマネジャーと連携を取り、補助金や助成金を受け取ることができるように計画を進めていきましょう!
(株)ありがとうの家 代表 塩川昌志(二級建築士)