コラム

サンテラスの使い方7つと設置する際の注意点

こんにちは。

地元豊橋、豊川で増改築リフォーム専門店を営んでいるありがとうの家です。

 

サンテラスは、天候を気にせず洗濯物を干せることもあり、設置を考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、サンテラスは洗濯物を干すだけでなく、ほかにもさまざまな使い方ができます。

今回は、サンテラスの使い方7つと、設置する際の注意点についてご紹介します。

 

1.サンテラスとは

サンテラスとは、ポリカーボネートでできたテラス屋根に側面の囲いをつけたもので、テラス囲いともよばれます。

見た目や使い方はサンルームと似ていますが、実はしっかりと区別されています。

実際に設置する場合には、サンテラスとサンルームの違いを、きちんと理解しておくようにしましょう。

2.サンテラスとサンルームの違い

サンテラスとサンルームの違いは、まず基礎のつくりで、サンテラスの基礎はテラス屋根の柱と屋根を支える補助柱のみです。

一方、サンルームの基礎は、建築基準に合うようコンクリートでつくられており、増築に近い施工が必要となります。

このような違いから、サンテラスの方が簡易的なつくりとなるため、施工日数も少なく費用も安く抑えられます。

しかし、簡易的なつくりである分、サンルームほどの気密性や水密性はありません。

このため外気温の影響を受けやすいほか、豪雨や台風の際に、まれに水が侵入してくることがあります。

また、サンルームの屋根はポリカーボネートではなく、ガラスでできているという点も違います。

3.サンテラスの使い方

サンテラスは、さまざまな使い方で活用することができ、その中の7つの使い方についてご紹介します。

3-1.洗濯物干し場に

サンテラスは、屋根だけでなく周りも囲われているので、洗濯物干し場に最適です。

屋根だけのベランダであれば、横なぐりの雨が降ると洗濯物が濡れてしまいますが、そのような心配もありません。

共働きなどで、急な天候の変化があっても、すぐに洗濯物を取り込めないご家庭でも安心です。

また雨だけでなく花粉も防いでくれるので、花粉の多い時期は洗濯物を外に干せないという方にもおすすめです。

さらに、洗濯物を見られたくないという場合にはロールスクリーンをつけたり、あらかじめ物干しをつけたりすることもできます。

3-2.団らんの場に

天気が良く、やわらかい日差しが差し込む日には、家族や友人との団らんの場にも最適です。

特に、気候の良い春や秋には、室内に居ながらテラス席のような雰囲気を味わえます。

なお日差しを調節できるように、ロールスクリーンやシェードをつけておくとより快適です。

また網戸をつけておけば、虫の侵入を防ぎながら、心地良い風も感じることができます。

3-3.子供の遊び場に

雨の日や花粉の多い時期など、外へ出られない日の子供の遊び場としても、サンテラスはおすすめです。

また冬場は、外の冷たい風に当たることなく遊べるので、乳幼児の遊び場にも適しています。

ポリカーボネートでできた屋根から太陽光を取り込むので、温かい空気をつくりだすことができ、ビニールハウスのような暖かな空間になります。

3-4.くつろぎの場に

サンテラスには太陽の光が入ってくるため、ひなたぼっこやペットとの時間などにもおすすめです。

外の景色を眺めながらゆったりと読書をしたり、気分転換にサンテラスで仕事をしたりするのも良いでしょう。

そのほかにも、趣味の時間や子供が寝たあとの夫婦の時間を、サンテラスでゆっくり過ごすという使い方もあります。

3-5.自転車や荷物置き場に

サンテラスは、自転車置き場や、お部屋に置けないような大きな荷物の置き場としても使えます。

例えば、ゴルフバックやキャンプ用品、タイヤなどの置き場所として最適です。

これらの荷物は、お部屋の中では意外と置き場所に困るので、サンテラスのような室内と外の間のスペースがぴったりです。

3-6.ゴミの一時置き場に

家庭のゴミ箱がいっぱいになってしまったものの、ゴミ出しの日がまだ先の場合に、ゴミの一時置き場としても使えます。

屋外用のダストボックスを購入する必要がなく、雨風の影響も受けないので、ゴミが濡れたり飛んでいったりしてしまう心配がありません。

また屋外へゴミを置きに行く手間も省けて、カラスなどの被害も防ぐことができます。

3-7.植物を育てる場に

サンテラスは、太陽の光が入ってくることによって、ビニールハウスのような暖かな空間となります。

このため、冬の寒さに弱い植物を育てるのにぴったりで、強い雨風からも植物を守ることができます。

趣味を楽しむ、ちょっとしたガーデニングスペースにもサンテラスはおすすめです。

4.サンテラスの注意点

サンテラスを設置する場合には、以下の4つの点に注意しておきましょう。

4-1.夏は日差し対策が必要

夏は、強い日差しと気温の高さによって、サンテラス内の温度は40度近くまで上昇します。

このため、夏場もサンテラスを活用したい場合には、側面や屋根に日差しを遮るカーテンやロールスクリーンをつけておくようにしましょう。

また、遮熱カーテンを選ぶことで温度の上昇を和らげることができ、より快適に過ごせます。

4-2.屋根などの掃除が大変

サンテラスは、全面が透明のパネルでできているため、水アカなどが目立ちます。

さらに、最近では黄砂やPM2.5の影響で、雨が降ったあとに泥水を浴びたような状態になることもあります。

このため、サンテラスで気持ちよく過ごすためには、定期的な掃除が欠かせません。

しかし、高さのある屋根部分の掃除も必要となるため、脚立などを用いての掃除が必要です。

4-3.雨の日は雨音が響く

サンテラスの屋根は、薄くて軽いポリカーボネートでできているため、雨が降ると雨音が響きます。

このため、雨の日にサンテラスを使用したいと考えている場合には、雨音についても理解しておくようにしましょう。

なお、このサンテラスの雨音は、リビングなどの室内まで聞こえてくることがあります。

4-4.家の雨漏りが保証されないことも

サンテラスは、一般的にビスで外壁に固定するため、雨漏りのリスクが生じます。

したがって、サンテラスが雨漏りの原因でない場合でも、保証の対象外になることがあります。

ただし、建物に固定しないタイプのサンテラスもあるので、保証についてなどとあわせて、工務店やハウスメーカーに確認しておきましょう。

5.まとめ

サンテラスは、見た目がサンルームと似ていますが、基礎のつくりや気密性、水密性に違いがあります。

サンルームより簡易的なつくりとなるため、費用を抑えることができますが、その使い方はサンテラスのようにさまざまです。

洗濯物を干すだけでなく、家族や友人と過ごす場としてや、植物を育てる場としても活用できます。

このように、サンテラスがあることによって、日々の生活はより豊かなものになるでしょう。

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(株)ありがとうの家 代表 塩川昌志(二級建築士)