コラム
中古住宅購入の際のチェックポイント19選
こんにちは。
地元豊橋、豊川で増改築リフォーム専門店を営んでいるありがとうの家です。
中古住宅を購入する際には、内覧でしっかりと建物の状態などをチェックしておくことが大切です。
とはいえ、どこをどのようにチェックすれば良いのか分からない、という方もいるでしょう。
そこで今回は、中古住宅の内覧でチェックすべきポイント19選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.中古住宅購入の際のチェックポイント〔外装編〕
中古住宅購入の際のチェックポイントのうち、外装についてチェックすべきポイントをご紹介します。
1-1.外壁や基礎
外壁の劣化をチェックする場合には、東西南北の壁の色が同じか、塗装が色褪せていないかを確認します。
また、外壁をさわったときに、白い粉が手につかないかもチェックしておきましょう。
他にも、塗装のはがれや部分的な変色がないか、カビや藻がついていないかも見ておきます。
さらに大切なのが、外壁と基礎のひび割れのチェックで、基礎とは外壁の下の部分にあるコンクリートの部分をいいます。
外壁の場合は、ヘアークラックとよばれる幅0.3mm以下、深さ4mm以下のひび割れであれば問題ありません。
基礎の場合は、幅0.3mm以上、深さ0.5mm以上のひび割れが、メンテナンスの目安とされています。
1-2.遮音性
建物の外に立ったときに、中の音がどれくらい聞こえているのかや、逆に建物の中にいて聞こえる外の音もチェックしておきましょう。
他にも、隣の部屋の音がどれくらい聞こえるのかも、チェックしておくべきポイントです。
1-3.給湯器
給湯器は、必ずしも外に設置されているとは限りませんが、外に設置されている場合にはしっかり固定されているかチェックしておきましょう。
また、給湯器は10年を超えると交換時期になるため、給湯器本体に貼られているシールで設置年月日を確認しておきましょう。
1-4.鉄部分
ドアや窓の上についた雨よけのための庇(ひさし)や、ベランダの手すりなどの鉄部分は、築10年ほどで劣化が目立ってきます。
この鉄部分が、錆びたり腐食したりしていないかも、チェックしておくようにしましょう。
1-5.雨どい
雨水を1カ所に集めて排水し、水や湿気で家が腐食することを防いでくれるのが雨どいです。
この雨どいに損傷がないか、また内覧当日が雨であれば、途中で水漏れが発生していないかも確認しておくようにしましょう。
2.中古住宅購入の際のチェックポイント〔内装編〕
中古住宅購入の際のチェックポイントのうち、内装についてチェックすべきポイントをご紹介します。
2-1.風通しと日当たり
日当たりは、時間帯によっても変わるので、可能であれば朝、昼、夕方に分けて何度か内覧し、時間帯ごとの日当たりを確認してみると良いでしょう。
また各部屋について、窓を開けて風通しを確認することも大切で、窓が1つの部屋でもドアを開けることで風通しが良くなることがあります。
2-2.部屋からの景色
部屋の日当たりや風通しに問題がないかを確認すると同時に、部屋からの景色も確認しておくと良いでしょう。
部屋からの景色以外にも、外から見たときに、窓から室内が見えすぎていないかなども、チェックしておくべきポイントです。
2-3.収納スペース
収納スペースは、内部にカビが発生していないかや、扉の開閉がスムーズにできるかを確認しておきましょう。
また、生活の中での使い勝手や、必要な収納の広さについては、実際の生活を想像しながら見てみると分かりやすいです。
2-4.壁紙
壁紙は、ひび割れやヨレがないかチェックし、特に天井などにシミがないかもチェックするようにしましょう。
その他、壁紙の張り替え対象になりがちな、タバコのヤニやペットのにおい、黄ばみや浮きがないかもチェックすると良いでしょう。
2-5.水回り
水回りは、水が出せるようであれば実際に水を流し、水の色や排水管からの水漏れがないかを確認します。
水が出せない場合でも、排水管の周辺にシミなどの水漏れの形跡がないか確認し、キッチンはシンク下の排水管から異臭がしないかも確認しておきましょう。
2-6.床や柱
床や柱の歪みは、床にビー玉を置いて転がっていくかどうかや、水平器を使うなどして確認します。
床や柱が歪んでいる場合、家全体が傾いていることがあり、この場合には大規模な改修が必要となることもあります。
2-7.生活動線
実際にその家に住んだときに、日々の生活動線に問題がないかも確認しておくべきポイントです。
例えば、実際に玄関から入って洗面所へ行き、その後キッチンに行ってみるなど、いつもの動きを実際にシュミレーションしてみると分かりやすいでしょう。
2-8.窓やドア
窓やドアは実際に開け閉めをし、動きに問題がないか、結露によるカビが生えていないかを確認します。
窓やドアが動かしにくい場合や、きちんと閉まらない場合は、建物の歪みが原因となっていることもあります。
2-9.コンセント
コンセントの位置や数は、家具の配置にも影響してくるため、しっかり確認しておきましょう。
どこにどんな家具を置くのか、実際に想像しながら確認しておくと、後々になって困ることがありません。
2-10.携帯電話の電波
同じ地域でも、携帯電話の電波は建物や部屋によっても変わるため、各部屋の電波の入り具合を確認しておきましょう。
一般的には木造の方が電波を通しやすく、鉄筋コンクリートは電波を通しにくくなっています。
2-11.雨漏り
雨漏りは、契約内容によっては売主に修繕の義務がない場合もあるので、しっかりチェックしておきたいポイントです。
天井や壁、窓の周りにシミがないかによってある程度の確認はできますが、結露などによるシミの可能性もある点は覚えておきましょう。
3.中古住宅購入の際のチェックポイント〔周辺環境編〕
中古住宅購入の際のチェックポイントのうち、周辺環境についてチェックすべきポイントをご紹介します。
3-1.周辺のにおい
内覧時には、物件自体だけでなく、物件周辺のにおいについても確認しておきましょう。
洗濯物を外に干したり、窓を開けたりするときに、外のにおいは気になるものなので、忘れがちな点ですが注意しておくと良いでしょう。
3-2.周辺住民の様子
夫婦で静かに暮らすのか、小さな子どもと暮らすのか、もしくは犬と一緒に暮らすのかなどによって、周辺住民の様子も見てみると良いでしょう。
同じような暮らし方をしている住民同士の方が、後々のトラブルも起こりにくいといえます。
3-3.最寄りのスーパー
スーパーは、日々の生活の中でもよく利用するため、内覧の帰りに最寄りのスーパーに立ち寄って帰ると良いでしょう。
スーパーまでの距離感をはじめ、品ぞろえや商品の鮮度、価格などについても確かめることができます。
4.まとめ
中古住宅購入の際の内覧では、なるべくいろいろな箇所をチェックしておくことで、購入後の不具合を減らすことができます。
また内覧の前には、事前にチェックするべきポイントを整理し、当日は細かな点までしっかり確認するようにしましょう。
可能であれば、時間帯をずらして、複数回に分けて内覧してみるのもおすすめです。
(株)ありがとうの家 代表 塩川昌志(二級建築士)