コラム
階段下スペースの有効活用法をご紹介!
こんにちは。
地元豊橋、豊川で増改築リフォーム専門店を営んでいるありがとうの家です。
この記事では、階段下スペースをどのように有効活用できるかをご紹介していきます。2階建て以上なら、階段下にはどうしてもスペースができますよね。ここをいかにして活かすかが、上手な間取りを作る方法です。
階段下のデッドスペースを活かそう!
2階建て以上なら必ず階段下にデッドスペースができてしまいますが、ここをどのように工夫するかがポイントです。
階段は大体2畳くらいの広さであることが多いため、階段下スペースとして使用できるのは1~1.5畳くらいです。この大きさで、天井高もない中どんな工夫ができるのか、以下で具体的に見ていきましょう。
階段下収納を作る
階段下のスペースは、扉を付ければ収納スペースとしてはかなり大きな場所が確保できます。いわゆる、「階段下収納」というやつですね。
階段下収納の良いところは、収納場所が大きく確保できることと、扉を付けることによってスッキリして見えることです。階段下収納はリビングやダイニングなど、お客さんを迎え入れたら目につくところにある場合も多いのですが、扉があるなら中身が見えないので安心ですね。
ただ、階段下収納のデメリットは天井高が確保できないため、人が入ることには向いていないことです。階段下収納の奥の方に物を収納した場合、取り出すにはかがんで頭を打たないようにしなければいけません。
よって、大きなものも収納はできるものの、取り出しづらいことを考えるとあまり頻繁に使わないものを入れるために使った方が賢いでしょう。季節によってはまったく使わないもの、例えばプールや海で使う浮き輪などは収納するのに向いています。まだ使えるスポーツ用品なども、とりあえず置いておく場所として利用してみると良いでしょう。
階段下収納と言えば、どちらかというとデザイン性よりも機能性重視ですよね。しかし、デザイン性も重視するなら階段下収納と面するリビングやダイニングのインテリアと合わせて壁紙を選んだり、扉自体をカフェ風にして凝ったりしてみることも可能です。
多くの方が階段下収納の扉は目立たないようにするものですが、発想を逆転させて、良い意味で目立つようにすればデザイン性がグッと上がります。
カウンタースペースを作る
階段下のデッドスペースは、オープンにしてあえてリビングやダイニングからすっかり見えるようにし、カウンタースペースとして利用することもできますよ!
階段下なので、カウンターの上はどうしても斜めの形状になってしまいますが、そこが逆にオシャレです。
くぼんだ部分にデスクを付ければちょっとした作業ができる場所になりますし、棚として活用すれば花瓶や写真立てなどをたくさん置くことができます。
作業をするなら、パソコンを置くことを考えて階段下の近くにコンセントを充実させておくと良いですね。最近はテレワークをする機会が増えた方も多いので、リビングにいるお子さんの様子を見ながら作業をしたい方にはぴったりです。
ただ、壁に向かって作業をすることになるので、リビングやダイニングにある照明に背を向けることになります。暗いところで作業をすることのないよう、くぼんだところにライトを入れてもらう工夫もアリですよ?
このカウンタースペースを作業場にはせず、棚として活用するなら花瓶や写真立ての他、冬にはクリスマスツリーなどを飾ることもできるでしょう。壁に好みの絵画を飾ってもいいですし、自分なりのインテリア空間として楽しむこともできます。
キッズスペースを作る
まだ小さいお子さんがいる場合は、階段下のデッドスペースはキッズスペースにすることもできます。プレイルームとも言います。
階段下は大人だと天井が低いため頭を打ってしまいますが、子どもだと身体が小さいため、むしろ子どもサイズで遊べる場所が確保できます。
子どもにとってはそこがまるで秘密基地のような特別な場所になりますし、大人はリビングやダイニングから見守ることができます。
子どもが大きくなったら収納場所として使えるように、扉を後付けする計画を立てておくのも良いでしょう。このように、最初は子ども優先で間取りを考えるのも良いですが、後でどうするのかといったことまで考えられるようになると家はより面白くなります。
キッズスペースは、階段下だけでなくスキップフロアを作った方なども応用できるので、気になればぜひ検討してみてくださいね。
テレビを置く場所を作る
もし階段がスケルトンで、固定階段でないなら、階段下はかなりスペースが空きます。ここもなかなか使いにくいスペースになりますが、テレビを置いてみると案外しっくり来ることがあります。
テレビ台とテレビはセットで置くことが多いですが、このスペースはどのおうちでもリビングにあると思います。そこを階段下にすることで、上手くデッドスペースを活用するのです。
階段下にテレビを置くなら、その向かい側にソファを置くことや、テレビとソファの間にテーブルを置くことなど、配置も自然と決まってきますよね。階段下をどのように使うかを一度決めると、このように家具の置き場所も迷わず決められることがあります。
スケルトンの階段の場合は階段下が見えるので、収納としては使わないようにすることがコツです。あえて皆の視線が集まるテレビなど、生活に必要なものを置いて活用した方がデッドスペースが活かせます。
まとめ
階段下スペースはデッドスペースと言われていますが、工夫次第で活かすことができます。一番多いのは階段下収納ですが、機能性を重視するばかりでなくデザイン性も重視することでより暮らしを楽しめるでしょう。お子さんがいる場合はキッズスペースとして活用後に収納スペースにすることもできるので、ライフステージが変わるごとにどうするか考えておくことをおすすめします。
(株)ありがとうの家 代表 塩川昌志(二級建築士)