コラム
クロスの選び方のコツとは?
こんにちは。
地元豊橋、豊川で増改築リフォーム専門店を営んでいるありがとうの家です。
この記事では、新しく家を建てる方、これからリフォームをする方に向けて、クロスの選び方のコツをご紹介します。クロスが変わるだけで部屋の中の雰囲気はガラリと変わります。失敗しないクロス選びのコツを知り、満足できる家に仕上げましょう!
場所ごとにクロスを使い分けしてみよう!
リビング
リビングのクロス選びは、基本的には落ち着いた色がおすすめです。
家族が集まる場所ですから、家族誰かひとりの個性を出すのではなく、全員が納得できる無難なクロスが良いでしょう。
無難なクロスというと、白地のクロスが多いですが、真っ白だと汚れが目立つのでほんのりピンクや水色に色づいているものを選んでも構いません。
ちなみに、暖色系は温かみがあり食欲をそそる色、寒色系は清々しく冷静になれる色です。リビングはダイニングとも接していることが多く、家族団らんの場所なので、活発で食事がおいしくなる暖色も、皆でリラックスできる寒色もどちらも似合います。
ほんのり色づいているくらいなら、全体で見れば白に見えることもあるので、ここはあまり神経質にならなくても意外と成功したりします。
和室
和室のクロスは選ぶのが難しいと言われていますが、ビニールクロスではなく「和紙」や「じゅらく」と呼ばれるクロスを使うことをおすすめします。
和室はそもそも洋室に合うクロスとは違う材質のものを用いた方が馴染みやすく、デザインも統一されます。
しっかりとした和室なのか、それとも洋室にもマッチするタイプの和室なのかによってもクロスは変えた方が良いでしょう。がっつりとした和室であれば和紙やじゅらく、洋室にもマッチする和室なら洋室のクロスと同質のものを選んでも構いません。
トイレ
トイレのクロスの中でも人気なのは、柄があるものや消臭機能がついたものです。
トイレなら多少柄があっても、短い時間しか利用しないため落ち着かないことが少ない傾向にあります。
派手な柄に抵抗があるならば、植物系はおすすめです。つる植物などをモチーフにした柄などは、柄なのにリラックス効果を発揮してくれます。トイレの汚いイメージを払拭するために、植物系の柄にするという方もいます。
また、消臭機能がついたクロスは長年住む家を想定するならば選んでおいて損はないでしょう。トイレの臭いは、丁寧に掃除をしても十何年も住めばクロスにしみついてしまいます。掃除をしても臭う場合はクロスや床材、天井の張り替えを行うことだってあるのです。ですから、長い間快適にトイレを使いたいなら、消臭機能があるクロスを選んでおきましょう。
子ども部屋
子ども部屋のクロスは、その子どもの年齢に応じてキャラクターものにしたり、落書きが落としやすいものにしたりすることが多いです。
ただ、気を付けるべきは子どもが大きくなってから見ても困らないデザインにすることです。派手だったり、キャラクターものの壁紙にしてもそのときは嬉しいのですが、大きくなってから嫌になることもあるでしょう。中には、恥ずかしくて友達を家に呼べないなんて子もいます。
大きくなっても困らないシンプルな白のクロスにしておいて、落書きをしてその日の気分に合わせてクロスを変えてもらう方が無難です。また、通販サイトやホームセンターでクロスに貼ってはがせるシールが売っているので、大型のシールでクロスのイメチェンをすることも可能です。
寝室
寝室のクロスは、一日の疲れを取るために落ち着いた色味を選択する方が多いです。真っ白だと逆に落ち着かない方もいるので、アイボリーにしてみたり、ベージュを選んでみたりすると良いでしょう。
また、寝室には遮光カーテンを使うことも多いですが、そのカーテンとの色合いを考えてクロスを選ぶこともおすすめです。眠りを誘うなら寒色系の落ち着いた色味が良いのですが、クロスは寒色系にしたくない場合はカーテンの方を水色や青にしておきましょう。
中には、アレルギーカット機能やマイナスイオン機能、通気性機能などがついたクロスもあるので寝室に取り入れてみてはいかがでしょうか。寝るだけなら、デザイン性よりも機能性の方を重視したいという方も多いです。
書斎
書斎のクロスは、徹底的に自分色に染めることが可能です。リビングと違った家族が集まる共有スペースではないため、自分の好みを存分に出してみましょう。
ただ、子ども部屋と同じように今好きな派手なものを選ぶと後で興味がなくなったときに失敗するので、落ち着いた色味にしておくか、多少柄の入ったものを選ぶことがおすすめです。
注意点としては、花柄はトイレっぽくなってしまうことですね。上手く活用できれば良いのですが、家具やインテリアで書斎らしさを出す自信がなければ、柄なしを選ぶ方が安心です。
まとめ
クロスの選び方のコツは、家の部屋ごとに違うことがわかりましたね。家族全員が集まる場所なのか、それとも自分だけが自由に使える場所なのかによって選ぶ基準を変えるべきです。また、短時間いる場所、休む場所、趣味を楽しむ場所などなど、利用する目的も異なるので、それぞれに合わせてクロスを選択すべきでしょう。
(株)ありがとうの家 代表 塩川昌志(二級建築士)